Rule
大会概要
世界の釣り師が集い、世界最大の全長と流域面積を誇るアマゾン河で、『アマゾンフィッシングマスター』の称号をかけて世界最大の魚に挑戦するワールドフィッシングラリーを開催する。
規定条項と目的
参加者は、組織委員会と責任機関(漁業省/農業省、IBAMA)によって制定されたすべての規則を遵守し、順守しなければならない。
日程プログラム
大会はブラジル、ゴイアス州、ルイスアルベス市で2023年7月14日から7月23日、合計10日間に渡り開催される。競技時間は(午前)7時から(午後)5時まで。帰着時間厳守すること。
グレアマルール
アマゾンを背景に、大会5日間を通し各獲得ポイントの異なる対象魚7種を釣ってその総合ポイントによって勝敗を争う耐久型フィッシングトーナメント。
大会3日目はスペシャルステージが設けられておりこの日の釣果次第で逆転も。
規定の対象魚が釣れない場合はペナルティでマイナスポイントが課せられる。
各選手の読みと戦略が問われる過酷なフィッシングラリー。
出場選手は「日本、アメリカ、中国、ブラジル、タイ」の5か国より20名。男女同数の参加。
魚種、サイズ、ポイント
- TUCUNARE(ピーコックバス) 45cm以上 10点
- DOURADA(ドウラーダ) 45cm以上 40点
- ARUANA(アロワナ) 60cm以上 30点
- CRUVINA(淡水イシモチ) 30cm以上 30点
- PIRARUCU(ピラルクー) 90cm以上 600点
- PIRARARA(ピララ―ラ) 80cm以上 600点
※SSの餌釣りの場合400ポイント - PIRAIBA(ピライーバ) 100cm以上 1200点
※SS の餌釣りの場合800ポイント
1 基本ルール
- 規定の日程および場所にて、計測サイズ(キーパーサイズ)以上の競技対象魚を1尾以上釣り上げるごとに『釣果ポイント』を加算する。
- 1尾も釣れなかった場合は、競技対象魚に『ペナルティー』を課す(ただしピライーバおよびピララーラについては、どちらか1種を釣ればペナルティーは課せられない)。
- 競技期間(5日間)を通して、総合釣果ポイントが最も多い競技者には、『アマゾン・フィッシンッグ・マスター』の称号が与えられる。
2 魚捕獲(キャッチ)
- 魚体のすべてを船上に上げた場合を『キャッチ』とみなす。ただし、船上に上げられない体長1メートルを超すピライーバ、ピラルクー、ピララーラに限り、船舷(船縁)まで寄せ、魚が抵抗しなくなり、船舷(船縁)、浅瀬、岸際などで計測した時点でキャッチとみなす。
- ランディングは競技者のみで行い、競技者以外の助けを借りることを禁止する。競技者以外の助けを借り、競技対象魚をキャッチする行為が発覚した場合は、そのキャッチした競技対象魚の釣果ポイントは無効とする。
- 競技対象魚の長さは、魚の口を完全に閉じ尾を開いた状態にした上で、吻(魚の頭の先)から尾鰭の直線距離で計測する。アロワナ、ピライーバなどの髭、フィラメント(尾鰭などの先端から延びる糸状の鰭)のある競技対象魚も同様に測定し、髭、フィラメントはサイズに入れない。
3 魚の計測
- 『受付カード/釣果記録シート』は競技者が管理し、審判員によって大会公式計測用スケールを使用し計測されたもののみを釣果記録シートに記載することができる。
- 『大会公式計測用スケール』以外で計測した場合、正確性と公平性を考慮し釣果ポイントは認めない。
- 魚の計測を審判員が確認する際は、パイロット、カメラマン(GAFRAカメラマン、他メディアのカメラマン)の助けを借りて行うことを認める。
- 計測結果は釣れたその場で、審判員が確認し確定しなければならない。
- 審判員は釣果記録シートに、釣りあげた時間と計測したサイズ、魚種を記録し、競技者はその内容に間違いがないか確認し、双方がその内容を認めチェック箇所にサインをする。双方のサインがされていない魚の記録は無効とする。
- 競技者は、審判員に対し虚偽の記載を強要したり、サイズを誤魔化してはならない。
- 釣果記録シートの紛失に備え、また記録の正確さを実証するため、その状況を定期的に写真や動画などに釣果記録シートの撮影を行うことが望ましい。
- 釣果記録シートを紛失した場合は釣果ポイントを認めない。ただし、釣果記録シートを競技者、カメラマン(GAFRAカメラマン、他メディアのカメラマン)が撮影していた場合、その映像と併せて競技委員会が確認できれば、釣果ポイントを認めることもある。
4 デッドフィッシュ
- キャッチ・アンド・リリースの観点から、競技者は釣った魚が死なないように努め、生きた状態で河に戻すための最善の努力をしなければならない。
- 故意にデッドフィッシュを出したと審判員が認めた場合は、ペナルティーを課す場合がある。
5 競技時間
- 競技時間は午前7時から午後17時までとする。競技者は、競技期間中の競技受付、帰着受付を規定の時間に行わなければならない。
- 競技受付が完了した競技者に『受付カード/釣果記録シート』が配布される。開始時間に遅れた場合は(『受付カード/釣果記録シート』配布時間を基準とする)、1分ごとにマイナス10ポイントのペナルティーを課す。また、開始時間から15分を過ぎても受付がなされない場合はマイナス150ポイントのペナルティーに加え、その日は失格処分とする。
- 競技者はパイロットと共に競技受付を行い、『受付カード/釣果記録シート』、『大会公式計測用スケール』を受け取ること。『受付カード/釣果記録シート』は競技者が管理し、帰着受付時に毎回返却すること。
- スタートは、最大限に安全に配慮し、ボートナンバー順に1艇ずつスタートすること(翌日はスタート順が逆転する)。
- 『受付カード/釣果記録シート』を受付へ返却し、受理された時点で帰着受付とする。終了時間に遅れた場合、1分ごとにマイナス10ポイントのペナルティーを課す。また、終了時間から15分を過ぎても競技者が帰着しない場合、マイナス150ポイントのペナルティーに加え、その日は失格処分とする。
- 船外機故障や船体破損などの競技者が回避できないトラブルによる帰着の遅れについては、審判員、パイロット、GAFRAカメラマン、競技委員会が状況を審議の上で帰着遅れとみなすか決定する。また、船外機故障や船体破損などのトラブル、パイロット、審判員、カメラマンの体調不良によるやむを得ない早着に関しても同様に、審判員、パイロット、GAFRAカメラマンと競技委員会が審議の上、必要な措置を講じるものとする。
- 船外機故障や船体破損などのトラブル、またはパイロット、審判員、カメラマンなどが体調不良を訴えた場合、巡回メデイア艇に乗り換えるなど、その場で最善の措置、適切な対処をし、速やかに帰着すること。
6 ボートと定員
- 競技者は1人1艇を使い、主催者が用意する概ね同じ馬力の船外機を装備した、概ね同じサイズのボートを使用する。審判員艇についてはその限りではない。
- 競技者艇には、競技者、パイロット、カメラマンの3名まで乗船できる。審判員艇には、審判員(パイロットを兼ねる)、カメラマン(最大2名)の3名まで乗船できる。
7 タックルおよび道具
- ルアーのみを使用可能とし、ライブ・ベイトおよび餌とみなされるものの使用を禁止する。違反すると失格処分とする場合がある。ただし『スペシャル・ステージ(SS)=ナマズ・チャレンジ・デイ)』に限りルアーでキャッチした魚を餌として釣ったナマズ(ピライーバ、ピララーラ)を釣果と認める。またスペシャル・ステージ(SS)にルアーでキャッチした競技対象魚のポイントも認める。
- 置き竿を含み、同時に複数の竿・リールを使用すると失格処分の対象となる。ただしスペシャル・ステージ(SS)に限り、置き竿を含む複数の竿・リールを同時に使用することを認める。
- トローリングは禁止、ドラッギングは可とする。ドラッギングは風や流れを利用するものと定義し、エンジンを使用した場合はトローリングとみなす。
- ランディング・ネット、およびフィッシュ・グリップ(ボガ・グリップ)の使用を認める。ギャフの使用は禁止とする。
- 魚群探知機(ソナー)の持ち込み、使用は禁止する。
- エレクトリック・モーター(電動船外機)の持ち込みは禁止する。
8 競技エリアおよび移動
- 競技エリアは、スタート地点から20リットル×1タンクの燃料で往復できる水域(増水時に接続した水域および堰き止め湖含む)とする。ただし、競技委員会が指定する禁止区域を除く。
- 河と接続している水域では、倒木などが原因で進入が困難な場合、鉈、ノコギリなどの人力でそれらを除去し、その先へ船を進めることを認める。チェーン・ソーなどの機器の使用は禁止とする。
- 競技者は、自身の競技者艇に乗船するパイロットおよびカメラマンの協力を得て、人力で競技者艇を押し進めることができる。他の競技者などの協力を得て競技者艇を押し進めることはできない。
- 上陸しての岸釣り、徒歩による移動は認める。
- 船外機の取り外しは認める。
- 陸路・陸送での帰着は認められない。
- 競技中、競技者を含むすべての関係者(パイロット、審判員、カメラマン、その他)は、競技に使用しているボート以外のあらゆる乗り物(自動車、バイク、自転車、飛行機、ヘリコプター、マリンジェット、その他)、または別のボート(クルーザー、その他)での移動は禁止する。ただし、関係者の生死にかかわるような一刻を争う事態は除く。