Founder’s Vision
第一回パリダカールをアマゾンで再現したい
私東京で生まれ育った僕が、ひょんなことか らブラジルに移り住んだのは36歳のときでし た。それから四半世紀近く、私はブラジルの大 自然にとても近いところに居ました。ブラジル には2つの対称的な大自然があります。一つは アマゾン、もう一つはセラードです。アマゾン はよく知られているように、世界最大の流域を もつアマゾン河を擁す大熱帯雨林地帯で、「地 球最後の秘境」などと呼ばれています。その隣 にあるセラードは、アフリカのサヴァンナとよ く似た気候を持つ大平原で、アマゾンに劣らな い自然の宝庫です。 私はその大平原の真ん中に位置するゴイアス 州を拠点として、アマゾンやセラードをよく四 駆で走りました 遊びとかではなく仕事のため に、故障やガソリン切れにヒヤヒヤしながら何 万キロも走りました。そして人為的なものが何 一つ視界に入らない地平線を見ながら、”パリダ カールで走るというのはこんな感じだろうか”と 思うことがありました。1979年、第1回目のパリダカール、私には忘れられない思い出です。そ れは突然、彗星のように現れました そして瞬く間に 、ルマンなどと並ぶ世界最高の自動車競技になったの です。それはワイルドで冒険心に満ちていてとてもロ マンティックに感じました。 アマゾン河には多くの支流があります。悠々とセラ ード大平原を縦断し、ゴイアス州の北側で大河アマゾ ンに合流するのが、大支流アラグワイア河です。そこ には知られざる巨大魚 猛魚 古代魚が棲んでいるの です。 「アマゾン」が砂漠なら「ロッドとリール」がクル マ、そして「釣り師」がドライバー!“アマゾンでパリ ダカールができなだろうか!?”そんな話を仲間や友人と しているうちに、ゴイアス州と東京で面白がってくれ る人たちが現れました。 私にとって二つの故郷であるゴイアス州と東京、こ の文化も歴史もロケーションも全く違う二つの都市を 一つのストーリーで繋ぎ、世界が興奮する世界初のフ ィッシングラリーを “大アマゾン”で実現し成功させたい と強く思っています。